検索クエリパフォーマンスの使い方|売上機会を見つける5ステップ
Amazonブランド分析の検索クエリパフォーマンス(SQP)の使い方を5ステップで解説。インプレッション・クリック・カート追加・購入の各シェアの見方と、低いときの打ち手まで、ブランド登録済みの担当者向けに整理します。
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SQP(検索クエリパフォーマンス)は、検索ごとの「見られた・押された・買われた」のシェアを見るレポートです。シェアが落ちている段階を探せば、直すべき場所が決まります。
「ブランド分析は開いたけれど、列が多くてどこを見ればいいかわからない」。そんな声はよく聞きます。見る順番さえ決めておけば、SQPは難しいレポートではありません。
この記事では、SQPの各指標の意味と、売上機会を見つける5つのステップを説明します。画面の項目名や配置はアップデートされることがあるので、2026年時点の画面で確認しながら読んでください。
SQP(検索クエリパフォーマンス)とは?
SQPは、Amazonのブランド分析にあるレポートで、検索キーワード(検索クエリ)ごとに、あなたのブランドや商品がどれくらい選ばれたかを確認できます。 利用できるのは、ブランド登録が済んだセラーとベンダーです。
このレポートの特徴は、自社の数字だけでなく、そのキーワードで検索した人全体の数字と並べて見られることです。たとえば「検索された回数のうち、自社商品が表示された割合」がわかります。
広告のレポートでは、広告を出していないキーワードの動きは見えません。SQPなら、広告に頼らない自然検索を含めた、キーワード単位の全体像が見えます。ここが最大の価値です。
見られる単位は、ブランド全体で検索クエリごとの成績を見るブランドビューと、商品を選んでその成績を見るASINビューの2つです。名称は画面で確認してください。期間は週・月・四半期などから選べます。まずブランドビューで全体を眺め、気になるキーワードをASINビューで深掘りする流れが進めやすいです。
SQPの主な指標:4つのシェアの意味
SQPの核は、インプレッション・クリック・カート追加・購入の4つのシェアです。 検索から購入までの流れを、段階ごとに切り分けて見られます。
| 指標 | 意味 | 低いときに疑うこと | 主な打ち手 |
|---|---|---|---|
| インプレッションシェア | そのキーワードの検索結果で、自社商品が表示された割合 | 検索結果に出ていない(順位・関連性・在庫) | タイトル・商品情報へのキーワード反映、スポンサー広告、在庫確保 |
| クリックシェア | そのキーワードで発生したクリックのうち、自社商品が占める割合 | 表示されても選ばれていない | メイン画像、タイトル、価格、レビュー評価の見直し |
| カート追加シェア | そのキーワードのカート追加のうち、自社商品が占める割合 | ページを見たあとに迷われている | 商品画像・A+コンテンツ、価格・クーポン、配送条件 |
| 購入シェア | そのキーワードの購入のうち、自社商品が占める割合 | 最後の決め手が足りない | レビューの質と量、価格、在庫切れの有無 |
ほかに、検索クエリごとの検索クエリスコアと検索クエリボリュームも表示されます。スコアは、そのブランドの検索クエリを検索ボリュームの順に並べた順位のようなものです。数字が小さいほど、よく検索されているキーワードだと考えられます。ボリュームは、そのキーワードが検索された回数です。
次のステップから、この指標の使い方を見ていきます。
ステップ1:検索ボリュームの大きいキーワードを洗い出す
最初にやるのは、検索ボリュームの大きい順に並べて、売上に影響しそうなキーワードを選ぶことです。 小さなキーワードを細かく見ても、成果が出るまでに時間がかかります。
ブランドビューで、検索クエリボリューム順に並べます。上位から、自社商品に関係するキーワードを20〜30個ほど選び、指名検索(自社ブランド名)と一般検索(カテゴリ名など)に分けておきます。
指名検索は、すでにブランドを知っている人の検索です。一般検索は、これから出会える人の検索で、伸びしろは一般検索にあることがよくあります。
ステップ2:購入シェアの高低でキーワードを仕分ける
次に、選んだキーワードを購入シェアで強い・弱いに分けます。 購入シェアは、そのキーワードの市場で自社がどれだけ勝てているかを示す、いちばん結果に近い指標です。
仕分けは次の表のとおりです。
| 検索ボリューム | 購入シェア | 位置づけ | 方針 |
|---|---|---|---|
| 大きい | 低い | 最優先の伸びしろ | ステップ3で原因を切り分ける |
| 大きい | 高い | 守るべき主力 | 在庫・価格・広告で守りを固める |
| 小さい | 高い | ニッチな強み | 関連商品への展開を検討する |
| 小さい | 低い | 優先度は低め | 他が片付いてから見る |
特に見たいのは、ボリュームは大きいのに購入シェアが低いキーワードです。需要はあるのに取りこぼしている状態を示します。
ステップ3:シェアが落ちている段階を特定する
購入シェアが低いキーワードは、インプレッション、クリック、カート追加、購入の順にシェアを見比べ、最初に大きく落ちる段階を探します。 落ちている段階がわかれば、直す場所が決まります。
インプレッションシェアが低いなら、そもそも表示されていません。広告の強化や、商品情報へのキーワード反映が候補です。インプレッションは高いのにクリックシェアが低いなら、表示されても選ばれていないので、メイン画像・タイトル・価格を見直します。
クリックは高いのにカート追加シェアが低い場合は、ページを見て離れています。商品ページの内容や価格設計が課題です。カート追加は高いのに購入シェアが低い場合は、カートに入れたあとの要因なので、在庫切れや配送条件、価格の変動を確認します。
たとえば、インプレッションシェアは低いが、表示されたときのクリックや購入は悪くないパターンがあるとします。この場合は商品ページを触るより、まず表示を増やす施策のほうが効きやすいと考えられます。数値は必ず自社の画面で確認してください。
ステップ4:自社と市場の数字を並べて見る
SQPは、自社だけでなく市場全体の数字も並べて見られます。この差を比べると、自社の弱点が客観的にわかります。 市場全体のクリックや購入の動きと、自社のクリックや購入の動きを比べる見方です。
クリック率や購入に至る割合が市場全体より低ければ、商品ページや価格に課題がある可能性があります。逆に、市場全体より高いのに表示が少ないなら、露出を増やすだけで伸びる余地があります。
価格も見てください。画面には、そのキーワードで購入された商品の価格に関する情報が出ます。自社の価格が、買われている商品の価格帯から離れていないかを確認すると、クリックや購入のシェアが低い理由のヒントになります。
ステップ5:打ち手を決めて、週次か月次で追う
最後に、キーワードごとに打ち手を1つ決め、同じ期間で数字を追いかけます。 一度に多くを変えると、何が効いたのかわからなくなります。
打ち手は、1キーワードにつき1〜2個までに絞ります。変更した日付をメモしておき、週次または月次で対象キーワードのシェアを見比べます。結果は、広告レポートや売上データとあわせて確認します。
SQPの数字は、広告や自然検索、季節要因などが混ざって動きます。1週間の変化だけで判断せず、ある程度の期間で傾向を見るのがコツです。
SQPを見るときの注意点
SQPは便利ですが、見方を間違えると判断を誤ります。
シェアは相対的な数字なので、競合の動きでも変わります。自社が何も変えなくても、数字が動くことがあります。検索回数が少ないキーワードは、わずかな差でシェアが大きく変わるため、振れやすい点にも注意してください。
画面は更新されます。指標の名称や並び、期間の選択肢は変わることがあるので、最新の画面とヘルプで定義を確認してください。また、SQPで見えるのは検索経由の動きです。外部サイトからの流入などは別に確認します。
まとめ
SQPは、検索キーワードごとに自社のシェアを確認できるレポートです。流れは、検索ボリュームの大きいキーワードを洗い出し、購入シェアで強い・弱いに仕分け、シェアが落ちている段階を特定し、市場の数字と並べ、打ち手を絞って週次か月次で追う、の5つです。
「SQPを開いたものの、どのキーワードから手を付ければいいかわからない」「広告の数字とSQPを結びつけて判断したい」。そんなときは、自社だけで抱え込まず、第三者の目を入れるのも一つの方法です。
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